[編集部から]

2017年3月号 269号

(2017/02/15)

次号予告と編集後記(2017年3月号)

次号予告

2017年4月号
特集:「サトーホールディングスの海外M&A戦略」       
2017年3月15日発売予定

※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記


■私の故郷熊本は、県北部は「日本酒」県南部は「米焼酎」と、同じ県でも北と南で「酒」の文化が異なります。このことは県の酒造組合連合会のホームページを見れば一目瞭然です。TOP画面から早くも「日本酒」と「米焼酎」に分かれて各酒造組合のサイトに飛ぶようになっており、他県にはない構成です。「米焼酎」に進むと、焼酎文化の紹介や蔵巡り、味わい方法など消費者の興味を惹く内容で、関係者の熱意が感じられます。また、技術革新によりコニャックに似た琥珀色と芳香をもつものや、麹を変えて低温発酵させたものなど旨い「米焼酎」が相次ぎ開発されています。ただ、惜しむらくは首都圏では芋・麦が殆ど。「米焼酎」派としては歯がゆい限りです。焼酎PRのサイトも上々、味も申し分なし。しかし目立たず。県を二分する「酒」文化が販促活動の不振に少なからず影響しているものと推測しますが、焼酎利酒師やアドバイザー、あるいは隣県のように流通・航空会社など第三者をもっと巻き込んで販路拡大策が取れないものか、外野で気を揉む日々です。(祥)

■日々、M&Aデータを作成していますが、物流に関連した案件が増えてきたように感じます。昨年はカゴメや日清フーズなどの食品メーカー4社が物流事業の合弁会社発足を発表しました。効率的で安定的な物流を維持することを目的としたものです。ここ数年、ネット通販の普及による物流量の増加やトラックドライバー不足などにより、国内の物流が危機に陥っていると言われています。受取人不在による再配達比率の高さもあり、事態はますます深刻になってきているようです。こうした状況の中、物流業界の厳しさを鑑み、物流事業を他社へ売却して経営資源を他の事業へ振り分ける企業も出てきています。社会インフラとしての「物流」を維持し続けるために、他社との連携やIoTを使った技術革新を活用することが解決の手段として考えられます。今後も物流体制の効率化や新しい物流システム構築を目指したM&Aやアライアンスが増えていくのではないでしょうか。(幸)

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