[藤原裕之の金融・経済レポート]

(2016/08/17)

ソフトバンクはIoT市場を拓けるか ~ IoTビジネスの本質はデータにあり

 藤原 裕之((一社)日本リサーチ総合研究所 主任研究員)
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急激に拡大するIoT市場

 「100億台から500億台へ」。米シスコシステムが2012年に発表した2020年までに全世界でネットに接続すると予測されるIoT(Internet of Things)端末の数である(図表1)。2020年には1人当たり6.6台のIoT端末を保有する計算となる。1兆5000億台と推計されるモノ全体の数からすれば僅かな数にみえるが、今後は指数関数的に急増するとみられている。シスコ社はIoE(Internet of Everything)という表現を用い、身の回りの殆どのモノがインターネットにつながる時代がやってくると主張している。

図表1 IoT端末の将来予測



ソフトバンクによるARM社買収

 こうした中、7月の連休中に飛び込んできたソフトバンクグループによる英ARM Holdings(以下ARM社)買収は…


■藤原 裕之(ふじわら ひろゆき)
略歴:

弘前大学人文学部経済学科卒。国際投信委託株式会社(現 三菱UFJ国際投信株式会社)、ベリング・ポイント株式会社、PwCアドバイザリー株式会社を経て、2008年10月より一般社団法人 日本リサーチ総合研究所 主任研究員。専門は、リスクマネジメント、企業金融、消費分析、等。日本リアルオプション学会所属。

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