[M&Aスクランブル]

(2018/03/07)

1~2月としては過去最多となったIN-INの件数

~事業承継M&A・ベンチャー投資がけん引

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  株式会社レコフデータより発表された2018年1~2月のM&A件数は540件と、1~2月としては過去最多となった。前年同期比でみると+149件、+38.1%という大幅な増加であり、年間では過去最多であった2017年の3050件を上回りそうなペースだ(図表1)。筆者は当初この増加率をみた際に、2017年1~2月の件数が少なかったことによる反動では?との疑いをもったが、実際に調べてみると2017年は1~2月としては、2006年1~2月の424件、2016年1~2月の394件に次ぐ過去3番目の水準であり必ずしも低い水準ではない。従って「反動」と捉えるべきではないと思われる。

(図表1)2018年1~2月 M&A件数・金額
 

 

  マーケット別にみると増加が大きかったのはIN-INであり、前年同期比でみると+131件、47.3%増えている。しかし、金額をみると増加はしているもののIN-INの水準は4,955億円であり、全体(2兆9,144億円)の17.0%にとどまっている。依然として大型案件の主役はIN-OUTであり、この間IN-INでは積水ハウスグループの上場REITの合併(1,334億円)や、三菱商事による三菱自動車への出資拡大(1,201億円)が公表されてはいるが、いわゆる業界再編に向けた大型の経営統合等は影を潜めている。これについては大手企業を中心に業績が向上しており、経営にとってM&A自体の重要性は増しているものの、業界によっては再編が終盤に突入しているとの見方や…


 

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