[編集部から]

2019年8月号 298号

(2019/07/16)

次号予告と編集後記(2019年8月号)

次号予告

2019年9月号
特集:「三井物産の経営人材育成戦略」
2019年8月15日発売予定 
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

■「なかなか経験者の採用ができないため、若手の銀行員、証券マンを採用していますが、案件成約まで時間がかかり、ここは経営的には踏ん張りどころですね」と語るのは、M&Aアドバイザリー会社の経営者。20代、30代前半の社員が増えたため、結婚式に招かれる機会もあり、「一緒に案件を進めていればスピーチでのネタもあるのですが、接触が少ないと困りますね。社内“取材”したりして、スピーチを考えます」と苦笑しながらも、嬉しそうに語ります。世の中、“働き方改革“で残業などの労務管理が厳しくなっていますが、企業の成長を支えるのはやはり”人“です。社員に頑張ってもらうためには、経営者もなお一層一人一人に気を配らなければなりません、と前述の経営者は語ります。AIやRPAの導入が進んでも、企業経営にとって”人“の重要性は変わりません。人の”思い“を大切にしたいと感じた経営者の一言でした。(風)

■最近、ダイナミックプライシングという言葉をよく見聞きするようになりました。需給に連動して価格を変動させることで、ホテルや鉄道・航空会社では以前から導入されていましたが、近頃様々な分野で急速に広がっています。プロ野球では東北楽天ゴールデンイーグルスが、テーマパークではユニバーサル・スタジオ・ジャパンが、繁閑に応じてチケット価格を変動性にしました。私がよく行くスーパーマーケットでも、価格がデジタル表示の商品が増えています。曜日や時間帯によって細かく値段が変わっているのかもしれません。これまでは担当者の勘と経験で需給を見極め価格を変えていたのが、ビッグデータを分析するAIの進展で、職人技に頼らずともできるようになったことが背景にあるようです。
今後さらに進化すると、個人のデータを解析しその人ごとの値付けをすることで、同じ時間に同じ商品を検索しても、隣の人と値段が異なる可能性があるそうです。絶対に納得できないと思いましたが、買い物は安ければいいというわけではなく、他にも様々な要素があります。好みも経済状態さえも知り尽くしたAIに絶妙なタイミングで勧められると、つい買ってしまいそうな気もします。(華)

バックナンバー

おすすめ記事

スキルアップ講座 M&A用語 マールオンライン コンテンツ一覧 MARR Online 活用ガイド

アクセスランキング