一〇月のM&A市場では、キリンホールディングスが、医薬品大手の協和発酵の株式取得を発表し、あるいは、アサヒ飲料が、カルピス(東京)との自動販売機事業統合の動きを見せ、さらには、サッポロホールディングスがモルガン・スタンレー証券との間で、不動産事業での提携に合意するなど、大手飲料メーカー各社が、企業戦略を実現するため、M&Aを積極的に活用した。海外に向けては、情報システム大手のNTTデータや富士通が海外事業強化のため、現地企業を買収するなどの動きが見られた。