[M&A戦略と会計・税務・財務]

2008年4月号 162号

(2008/03/15)

第10回 M&Aと内部統制

PwCアドバイザリー株式会社 ディレクター 川井善雄
  • A,B,EXコース

「財務報告に係る内部統制の評価及び監査」(以下「J―SOX」)が、
2008年4月1日以降開始する事業年度から適用されることが決定しており、これにより上場企業の監査人は、
「経営者による財務報告に係る内部統制の有効性の評価に対する意見等」を
「内部統制監査報告書」として作成し報告することになる。
J―SOXの対象は、本体はもちろんであるが、子会社さらには持分法適用会社まで含まれるため、
M&A実施後に買収ターゲット企業がJ―SOXの対象範囲に含まれる場合は、
買収後にJ―SOX対応のために大きなコストが必要となったり、J―SOX監査意見に悪影響をもたらすリスクがある。
これらのコストやリスクについて、買収完了後に検討するのでは遅すぎるため、可能な範囲で事前に検討し、
必要なアクションを早期に明確化する必要があると考える。
本稿では、M&A実施に際して、考慮すべきポイントについて考察する。

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