[M&Aの現場から]

2017年10月号 276号

(2017/09/15)

【あおぞら銀行】「ABNアドバイザーズ」の設立で、地域金融機関と連携したM&A関連サービスのワンストップ提供体制を強化

 伊東 武(あおぞら銀行 執行役員企業情報部長)
 川畠 慎也(ABNアドバイザーズ 代表取締役社長)
  • A,B,C,EXコース

右から伊東 武氏、川畠 慎也氏「当行では前身の日本債券信用銀行時代(2001年から現行名)の1980年代後半からM&A業務を行ってきました。現在はM&Aチームと営業部門とが連携して、M&A関連サービスをワンストップで提供する体制を構築しています。M&Aチームは、企業情報部で国内のミドルキャップを中心に幅広いM&A案件を扱っているほか、クロスボーダーM&Aについては、同部と同じく私が所管するアジアソリューション部アドバイザリーグループが担当しています。また、スモールキャップ案件では2017年5月に設立した子会社の『ABNアドバイザーズ』とも連携して体制を強化しています」と語るのは、執行役員企業情報部長の伊東武氏。

  伊東氏は86年に日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)入行。02年イデアキャピタル代表取締役就任(あおぞら銀行、デロイトトーマツコンサルティング、伊藤忠商事による合弁のバイアウトファンド運営会社)、12年あおぞら銀行企業情報部長、16年5月執行役員企業情報部長に就任した。

  あおぞら銀行でM&A業務に携わっているのは、企業情報部、アジアソリューション部アドバイザリーグループなど合わせて30人。

「このほか、3つの観点からPEファンド関連業務も行っています。

  1つ目は、当行がGPとして参画するPEファンドの運営会社『AZ-STAR』の設立です。『アジアの成長を日本に取り込み、日本経済の持続的な成長に貢献する』を投資テーマとして、当行のほか、東京スター銀行、兼松、エスネットワークスの4社によって15年2月に設立されました。

  2つ目が、当行が大口LP投資家として日本アジア投資(JAIC)と共同で設立したベンチャーファンドで、総額20億円の『JAIC企業育成投資事業有限責任組合』を16年2月に設立して、既に4社がIPO、2社がM&Aでイグジットしています。

  3つ目が

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、Cコース会員、EXコース会員限定です

*Cコース会員の方は、最新号から過去3号分の記事をご覧いただけます

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

バックナンバー

おすすめ記事

スキルアップ講座 M&A用語 マールオンライン コンテンツ一覧 MARR Online 活用ガイド

アクセスランキング