[Webインタビュー]

(2019/05/17)

【第105回】マネックス証券の創業者・松本大CEOから社長のバトンタッチを受けて

清明 祐子(マネックスグループ 常務執行役 兼 マネックス証券 代表取締役社長)
  • A,B,C,EXコース

大手ネット証券5社で初の女性社長

――  清明さんは大手ネット証券5社で初の女性社長となります。代表権のある会長に就任した松本氏と二人三脚で経営にあたるわけですが、清明さんがマネックスグループに参画したのは、10年前になりますね。

「そうですね。2001年に三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入って、法人営業およびストラクチャードファイナンスに従事した後、06年MKSパートナーズに参画しましたが、リーマンショックでファンドが閉鎖になったのを機に、09年2月にマネックスグループのマネックス・ハンブレクトに移りました。11年にマネックス・ハンブレクトの代表取締役社長に任命された後、『グループの企画担当をやりませんか』とのオファーがありまして、13年にマネックスグループ執行役員を兼務して、17年ハンブレクトをマネックス証券と合併させてグループの企画に専念しました。その後、18年4月よりマネックスグループ常務執行役になりまして、グループの常務執行役を兼務のまま今回マネックス証券代表取締役社長を拝命したということで、マネックスグループでの生活が社会人になってから最も長くなりました」

――  グループの企画担当としては、さまざまな大仕事をしてきましたね。

「静岡銀行との資本業務提携やマネックス・セゾン・バンガード投資顧問の設立、最近ですと仮想通貨取引のコインチェックのグループ入りなどが印象に残っています」

「人生100年時代」に果たす証券会社の役割

――  足元の証券市場のマーケットについてはどのように見ていますか。

「証券業界としてのマーケットは、バラ色という状況ではないと思っています。昔はインターネット証券ができたこと自体がすごく新しいことで、お客様も高い利便性からどんどん増えていって、今ではインターネット証券がインダストリーとして安定的な産業としての地位を獲得していると思います。しかし、ご案内の通り、日本の個人の金融資産残高が1800~1900兆円となっている中で、半分以上が依然として預貯金であるというのが現実です。『貯蓄から投資へ』と言われて久しいのですが、その状況は変わっていません。ここはまさに貯蓄から投資へと資産を動かしていかなければいけないですし、…


この記事は、Aコース会員、Bコース会員、Cコース会員、EXコース会員限定です

*Cコース会員の方は、最新号から過去3号分の記事をご覧いただけます

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

関連記事

バックナンバー

おすすめ記事

スキルアップ講座 M&A用語 マールオンライン コンテンツ一覧 MARR Online 活用ガイド

アクセスランキング