[Webインタビュー]

(2011/06/29)

【第8回】アビームM&Aコンサルティング 代表取締役社長 岡 俊子

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震災後の企業戦略立案のポイント


■M&Aコンサルティングの役割


――先般、マール5月号の座談会に登場していただきまして、ありがとうございました。座談会では、グローバル市場での勝ち残りを目指し、M&Aを活用したグローバル戦略をどう描いていくのか、戦略立案する時にどのようなポイントが欠かせないのかといった点で議論していただきました。経営トップのリーダーシップ、中長期的な視点で業界再編の動きとグローバルでの競争環境の変化を捉えていくことの重要性を再確認できました。


「グローバル競争下での経営者のリーダーシップはますます重要です。オーナー企業だったら『私はこうするんだ』というトップの強い意思に沿った経営体制が敷かれることがありますが、調整型トップだと、調整に時間をとられて物事を前に進めにくい。反対勢力がいれば、そこに気兼ねして、やるべきことが中途半端になることもあるわけです。多くの日本企業は、今、変わらなければいけない重要な時期です。それが変われない。実は、物事が前に進まない会社には合併会社などM&Aを経験した会社が結構多いのです。だとすると、結果的にM&Aがうまく使われていないということになります。
こういう会社こそ、ポストM&Aのコンサルタントが第三者として関与することによって、お互いの言い分を代弁した上で、調整していく機能を果たすことができます。コンサルタントはゴールを決めてマイルストーンごとにチェック項目を通過していきます。具体的には、プロジェクト単位で、たとえば3カ月毎にフェーズをきってゴールを設定しますので、前に進める推進力が強い。企業側は、否が応でもついていかないといけない。
ただ、コンサルタントもあまり長く関与し過ぎると、第三者がいないと何もできない会社になってしまいますので、後半はフェードアウトしていきます」
 

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