[トピックインタビュー]

2010年5月号 187号

(2010/04/15)

日本ポラロイドをMBO、そして日本ビクターの社長へ

伊藤 裕太
  • A,B,EXコース

二つの大きな転機、その決断の裏にあった思いとは

MBO決断の背景

――日本ポラロイドをMBOした伊藤さんは、この四月一日付けで日本ビクターの社長を引き受けられました。そのきっかけは?

「私がパイオニアからアップルコンピュータジャパンに転じたのが一九九三年で、以来一七年ほど外資系の会社で仕事をしてきました。もちろん外資系企業のいい部分もあったのですが、その一方で失われた二〇年などといわれる状況になっている日本の産業を何とかしなければという強烈な意識も持っていました。ですから、日本ポラロイドをMBOした時にも、これで日本の企業として新たなスタートを切るという感慨もあったのです。そんな思いもあって、会社のシンボルマークも日の丸にNipponia nippon の学名を持つ朱鷺をアレンジしたものにしたのです。そこには『日本よもう一回飛翔しようじゃないか』という思いを込めました。

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