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[Webインタビュー]

(2014/06/11)

【第39回】「マネックスグループ・静岡銀行」資本業務提携の本当の狙い

 松本 大(マネックスグループ 代表取締役社長CEO)



資本業務提携の3つのポイント

―― 2014年4月、静岡銀行はオリックスからマネックスグループ(以下マネックスG)の持ち株19.54%を市場外取引によって約244億円で取得しました。このほかの追加取得も合せて静岡銀行は20.0%を保有する筆頭株主となり、マネックスGは静岡銀行の持ち分法適用会社となったわけですが、今回の静岡銀行との資本業務提携の狙いはどこのあるのでしょうか。

「基本的に3つの理由があります。1つは、当社の既存のお客様に証券会社だけでは提供できないようないろいろなサービス、それは決済であったり、あるいはローンに関連するものであるかもしれませんが、そうした銀行的なサービスを提供していくことは証券会社だけではできません。資本業務提携によって、そうした生活の利便性を向上させるようなサービスが提供できるのではないかということです。2点目は、我々はオンライン証券を本業としていて、その分野で様々な新しい技術を採り入れ、商品やサービスの開発に投入しています。11年に米国のオンライン証券会社、トレードステーショングループを買収(注1)したのもその一環です。しかし、それは証券という限られたコミュニティというか、領域だと思うのです。我々がもっと広い潜在顧客層にアピールし、アクセスしていくためにはやはり銀行的なサービスというものが有効ではないかと考えています。3点目は、現状、当社は3兆円以上のお客様からの預り資産を持っています。その預り資産の約20%、6000億円ぐらいが準現金であり、その多くがMRF(Money Reserve Fund)という非常に換金性・流動性の高い公共債型投資信託の一種で運用されています。証券口座の開設を申し込む段階でMRFを申し込むかどうかを選べるようになっているのですが、例えば、証券会社の口座(証券総合口座)に入金したり、株を売却したりして現金が増えると、自動的にMRFを購入し、逆に証券総合口座から出金したり、株を購入したりすると自動的にMRFは解約されるという仕組みです。MRFは、元本保証はないものの極めて安全性が高いというメリットがありますが、リスクが低い分、リターンも低くてほとんど金利を生んでいないといっていい状態です。今後アベノミクスの成長戦略が進展していく中で、イールドカーブ(Yield curve:利回り曲線)は立ってくる可能性が考えられます。そういう時に、当社のお客様がMRFという形の待機資金を自動的に比較的金利が高い銀行預金に持っていく仕組みができれば、当社としても大きな収益機会になると思うのです。そういう3つの理由から銀行的なサービスを当社グループとして取り組んでいく可能性はないだろうかということを考えて静岡銀行との資本業務提携に踏み切ったというわけです。

 そうした銀行的なサービスをどういう形で具体化するかはまだ明らかにできないのですが、銀行的なサービスを設計していく時にはやはり銀行と一緒にやっていくのがベターであろうと考えたのです」


 

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