[産業構造の変化に対応するM&Aの実務]

2014年5月号 235号

(2014/04/15)

第23回 マレーシア・フィリピン・ベトナムの金融ビジネス

 島田 英海(EYトランザクション・アドバイザリー・サービス ディレクター)
  • A,B,EXコース

  今、金融業界はアセアン各国へ熱い視線を送っています。その進出の第一波をシンガポール、インドネシア、タイとすると、第二波ではマレーシア、フィリピン、ベトナムへの関心が高まっています。近年、成長著しい新興3カ国の金融ビジネスと日系金融機関の進出機会について検討してみましょう。

1. 金融機関のアセアン進出

  多くの日系金融機関は、金融インフラが比較的整っているシンガポール、インドネシア、タイ(これらの国を仮にTier 1と呼びます)への進出を果たしてきました。他方、自動車・食品をはじめとする製造業及びスーパー・コンビニエンスストア等の小売業は、マレーシア、フィリピン、ベトナム(仮にTier 2とします)への進出を加速しています。こうした環境下において日系金融機関は、Tier2の国における自動車販売金融、消費者金融、カードや信販の個人金融の市場の成長を見込んでいます。本稿では、これらの国の銀行、カード、ファイナンス事業の状況を把握し、進出機会を検討してみましょう。(出所:JETRO、公開情報、各国の中央銀行のホームページ、EY分析等)
 

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