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[業界動向「M&Aでみる日本の産業新地図」]

2018年9月号 287号

(2018/08/15)

第161回 医薬品業界~グローバルM&A進展の中で買収合意に至った武田薬品工業とシャイアー(下)

澤田 英之(レコフ 企画管理部 リサーチ担当)
前号からの続き。文中の金額・比率等は概算値)

4.武田の苦悩

 1993年に社長に就任した創業家の武田國男氏は、急進的な事業構造改革を推進した。医薬品事業に対する経営資源集中に向け、人員及び取締役の削減や一部工場閉鎖といった合理化を進めるとともに、動物薬、ビタミン粉末、農薬、食品、化学といった事業を次々に売却・譲渡した(図表7参照)。一方、武田は1990年代に販売を開始した消化性潰瘍治療薬「タケプロン」 (米国での商標名はプレバシッド )、糖尿病治療薬「アクトス」、そして、高血圧症治療薬の「ブロプレス」をブロックバスターに育て上げた。その結果、2002年3月期には売上高がはじめて1兆円を上回り、営業利益率も28%に向上した(図表8参照)。

 2003年には武田氏の後を受けて長谷川閑史(やすちか)氏が社長に就任した。長谷川氏は国際畑が長く、米製薬大手、アボット・ラボラトリーズとの合弁会社、TAPファーマシューティカル・プロダクツの社長などを歴任してきた。長谷川氏のリーダーシップにより武田は2件の大型海外買収を実現している。うち1件は2008年のミレニアム・ファーマシューティカルズの買収(米国、9000億円)であり、もう1件は2011年のナイコメッドの買収(スイス、1兆1000億円)である。

 長谷川氏は、ミレニアムとナイコメッド買収の理由について、

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