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[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2018年11月号 289号

(2018/10/15)

【エムアイフードスタイル】遠藤 久社長が明かす「“クイーンズ伊勢丹”を唯一無二の高級スーパーに変革させる戦略」

遠藤 久氏

遠藤 久(えんどう・ひさし)

1984年、早稲田大学社会学部を卒業し、日本マクドナルド㈱に入社。店舗営業、スーパーバイザー、オペレーションマネージャーとしてチェーン店マネジメントに従事。2001年から4年間、米国でフランチャイズ運営と本社グローバルシステム構築に携わった後、同社執行役員に就任。2012年、ベイン・キャピタル・パートナーズ・ジャパン傘下の㈱すかいらーくに入社。執行役員としてオペレーション戦略や人材育成カリキュラムなどに取り組み、新規入社スタッフの退職率半減などの実績を残す。2014年、アイシグマキャピタル傘下でベーカリー「麻布十番モンタボー」などを展開する㈱スイートスタイル代表取締役に就任。業績をプラス転換させるとともに新業態「モトマチ コーヒー&ブレッド」の開発を手がける。2018年4月、㈱エムアイフードスタイル代表取締役に就任。

丸の内キャピタルと資本・業務提携

 2018年3月、三越伊勢丹ホールディングス(HD)の連結子会社である三越伊勢丹フードサービス(以下、IMFS)は、会社分割により、IMFS が営む高級スーパーマーケット事業「クイーンズ伊勢丹」等を、新たに設立した100%子会社「エムアイフードスタイル」に承継させるとともに、新会社株式の66%を丸の内キャピタルが管理・運営する丸の内キャピタル第二号投資事業有限責任組合に譲渡した。

 クイーンズ伊勢丹は、1984年伊勢丹の高級食品専門店としてスタートとした後、88年伊勢丹商事と合併し、クイーンズシェフトレーディングに商号変更。91年伊勢丹ストアーを吸収合併してクイーンズ伊勢丹に商号変更。08年4月1日 三越と伊勢丹が経営統合して、三越伊勢丹HDを設立された後の11年、三越伊勢丹グループの事業再編に伴って三越の食品製造卸売子会社である二幸に吸収合併され、クイーンズ伊勢丹は解散して二幸が三越伊勢丹フードサービスに商号変更した。

仙川店内

 IMFSが展開する高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」は、08年に21店舗まで拡大したものの、同業他社との競争激化によって収益が悪化、IMFSの17年3月期の売上高は497億6100万円、営業損失11億1900万円、経常損失10億1100万円、当期損失12億6900万円。16年3月期から債務超過となっており、17年3月期には21億6000万円の債務超過状態となっていた。

 三越伊勢丹HDは、将来の持続的なグループ能力成長に向けて、「百貨店本業の再構築」「成長事業の選択と集中」に重点的に資源配分し、その実現のための構造改革に取り組んでいる。IMFSの主たる事業である高級スーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹」事業等をエムアイフードスタイルへ会社分割し、丸の内キャピタルとの資本・業務提携に踏み切ったのはその一環として行われた。

 丸の内キャピタル08年は組成された丸の内キャピタル第一号投資事業有限責任組合(1号ファンド)の運用を三菱商事と三菱UFJ証券ホールディングスの折半出資で設立した「丸の内キャピタル株式会社」が行ってきたが、2016年3月に組成した2号ファンドの運用については、三菱商事85.1%、三菱UFJ 銀行 14.9%の出資による「株式会社丸の内キャピタル」が運用している。

 1号ファンドではタカラトミー(投資時期09年6月、15%出資、15年5月譲渡)、ジョイフル本田(09年10月、31.4%、16年3月譲渡)、山本製作所(11年2月、出資比率非公開、15年2月譲渡)、成城石井(11年2月、100%、15年2月譲渡)などに投資され、エムアイフードスタイルへの出資は、自動車部品メーカー「トライス」に続く2号ファンドの2件目の投資案件となる。


老舗百貨店のスーパー事業売却が相次ぐ中で

 エムアイフードスタイルは、

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