[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2014年2月特大号 232号

(2014/01/15)

MS&Consulting――東京海上キャピタルをパートナーに上場を目指すミステリー・ショッピング・リサーチのパイオニア

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1事業部としてスタート

並木昭憲氏   MS&Consulting(エムエス・アンド・コンサルティング。以下MSコンサルティング)が、2013年5月東京海上キャピタルが運営する投資ファンド(TMCAP2011 投資事業有限責任組合)の傘下に入り株式公開を目指して事業の拡大を図っている。社名のMSがMystery Shopping(ミステリー・ショッピング)の頭文字を取ってつけられたことを見ても分かるが、同社は日本におけるミステリー・ショッピング・リサーチのパイオニアである。ミステリー・ショッピング・リサーチは覆面調査とも呼ばれ、1940年代にアメリカの企業が自社の従業員を調査する方法として始まったといわれるマーケティング・リサーチの一種。具体的には、覆面調査員(ミステリー・ショッパー)が一般客として店を訪れ、実際の購買行動を通じて商品やサービスの評価を行う顧客満足度調査だ。日本では12年に、一般社団法人覆面調査士認定機構が認定する民間資格として「覆面調査士」という認定資格も創設されている。

  MSコンサルティングは約40万人のモニターを抱え、ミステリー・ショッピング・リサーチ分野では国内最大規模の契約企業数(2200社、4万5000店舗)を持っているが、もともとは東証第2部上場のコンサルティング会社である日本エル・シー・エー(現エル・シー・エーホールディングス。以下日本LCA)の1事業部門からスタートした。その事業の立ち上げから携わってきたのが現MSコンサルティング社長の並木昭憲氏である。

  並木氏は63年7月生まれ。千葉大学法経学部経済学科を86年に卒業して、日本LCAに入社した。

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