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[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2015年2月特大号 244号

(2015/01/15)

すかいらーく―― 谷真社長がベインキャピタルと組んで歩んだ再上場までの1000日

8年ぶりの再上場

谷 真社長  ファミリーレストラン最大手の「すかいらーく」が2014年10月9日、06年9月の上場廃止から8年1カ月ぶりに東京証券取引所第一部に再上場した。時価総額は2219億円で、外食企業としては日本マクドナルドホールディングスに次ぐポジションにつけて話題となった。また、同社はIFRS(国際会計基準)を採用しているため、IFRS適用会社の新規上場第1号企業となったことも注目された。

  同社は、「ガスト」や「ジョナサン」のほか、中華「バーミヤン」、和食「夢庵」、イタリアン専門店「グラッチェガーデンズ」、本格和食「藍屋」、回転ずし「魚屋路(ととやみち)」などのレストラン事業を中心に、商業施設や駅構内での惣菜・スイーツ販売店「フロプレステージュ」を展開しており、店舗数は国内グループ2973店、海外を含めると3014店(14年12月31日現在)。13年12月期の業績(連結、IFRS基準)は、売上高3324億8400万円、営業利益225億6300万円、税引前(四半期)利益118億円、当期利益※70億8700万円、ROA(総資産利益率)2.32%、ROE(自己資本利益率)8.46%となっている。

  ※親会社の所有者に帰属する当期(四半期)利益

  このすかいらーくの実質的な前身となる食品スーパー「ことぶき食品」が設立されたのは、1962年4月である。70年7月に東京都府中市にファミリーレストラン「すかいらーく」第1号店を出店、その後の積極的な出店攻勢によって急成長した同社は、78年7月に店頭登録(現JASDAQ市場)、82年8月に東証2部に上場、84年6月には1部に指定され、日本を代表するファミリーレストランチェーンとなった。

  しかし、景気低迷による中価格帯ファミリーレストランへのニーズ減退によって市場規模は97年の30兆円をピークに減少、さらに多様な業態の登場による競争激化もあって2000年代に入ると、不採算店が続出して業績が悪化していった。こうしたなかで、創業家である横川家は、野村プリンシパル・ファイナンス(以下NPF)を中心に、CVCキャピタルパートナーズ(以下CVC)などから出資を受けてMBOを実施、06年9月すかいらーくの非上場化を図った。その後、08年12月にNPFによる追加出資500億円が行われたが、それでもなかなか経営は成長軌道に乗らず、09年には創業以来の中核業態であった「すかいらーく」を完全閉店し、それに代わるブランドとして、低価格帯を狙ったガスト、中華専門のバーミヤン、和食専門の夢庵などを展開していった。その結果、08年12月期を底に業績は好転したものの、11年11月に負債込み2600億円で米国投資ファンドBain Capital Partners, LLC及びそのグループ(以下、総称して「ベインキャピタル」)によってセカンダリーバイアウトが行われることになった。(この間の詳しい経緯は本誌2012年2月号の「マールレポート」を参照)

  ベインキャピタルは、全世界で総額700億ドルを越える運用資産を持つ国際的投資会社で、06年に東京拠点を開設、ジュピターショップチャンネル、ドミノピザ・ジャパン、ベルシステム24など7社に対して投資実績を持っている。すかいらーくについては、議決権ベースで97.8%の株式を保有していたが、今回の再上場に当たって一部株式を売却し、現在は約70%の筆頭株主となっている。

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