[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2016年4月号 258号

(2016/03/15)

ツバキ・ナカシマ――カーライルとの連携で8年ぶりに再上場

  • A,B,EXコース

精密ボールでシェアトップ

右から高宮 勉氏(ツバキ・ナカシマ 取締役兼代表執行役CEO)、大塚 博行氏(カーライル・ジャパンLLC マネージング ディレクター、ツバキ・ナカシマ 取締役)

右から高宮 勉氏(ツバキ・ナカシマ 取締役兼代表執行役CEO)、大塚 博行氏(カーライル・ジャパンLLC マネージング ディレクター、ツバキ・ナカシマ 取締役)

  精密ボール世界シェアトップのツバキ・ナカシマ(奈良県葛城市)が、2015年12月16日東京証券取引所第一部に再上場した。

  同社は、1934年に創業。球軸受用鋼球、セラミック球、超硬合金球、ガラス球、プラスチック球、カーボン球などの各種産業用精密ボール、ボールねじ等のリニア製品及び大型送風機の製造販売で業容を拡大し、61年に東京証券取引所第二部、さらに88年には東証一部に指定替えを果たした。その後、90年に米国フーバー社鋼球部門を買収したのをはじめ、03年ポーランドの国営FLT社よりZET社を買収、中国には02年上海郊外の太倉に現法設立をし、さらに06年には中国の重慶鋼球有限責任公司を買収するなど海外展開にも積極的に取り組んできた。

  その同社が、激変する経営環境に対して安定的かつ持続的な企業価値向上を成しうる企業体質を構築するために野村プリンシパルファイナンスとMEBO(経営陣と従業員による買収、マネジメント・エンプロイー・バイアウト)を実施したのは07年のことだった。

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、EXコース会員限定です

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

バックナンバー

おすすめ記事