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(2019/08/21)

M&A実務経験者が“経営人材”として求められる理由

堀江 大介(ヤマトヒューマンキャピタル株式会社 代表取締役)

 大企業はもちろん、中堅・中小企業においても外部招聘によるCxO※含む経営人材(プロ経営者)が求められる場面が増えている。特にM&Aや事業投資、事業再生などの経験をもつ人材が求められるケースが増えているという。その背景には、どのような社会変化があるのだろうか。これまでM&AやPE、事業投資、事業再生業界を中心に150名以上の転職を成功させてきたヤマトヒューマンキャピタル株式会社代表の堀江大介氏に話をうかがった。

ヤマトヒューマンキャピタル株式会社

■“経営人材”が不足している?

――御社の理念に“経営人材の輩出”という項目が掲げられていますが、どのような思いが込められているのでしょうか。

  “経営人材”不足という社会課題があることは、私がこのヤマトヒューマンキャピタルを創業する以前から感じていました。弊社の転職支援先として得意領域であるPEファンド業界の経営陣から、『投資する資金はある、買いたい会社もある。しかし、その会社を承継し経営できる人材がいない』と繰り返し聞かされていました。そのような人材ならフィーは高額でも良いから早く探してこいと(笑)

  日本でもローソンやサントリーの社長として著名な新浪さんや日本マクドナルドホールディングスの元代表の原田さんなどは、いわゆる“プロ経営者”として有名ですが、今後は中堅・中小企業でも事業承継ニーズの増加により、外部から経営人材を招聘するケースがどんどん増えるでしょう。また、“経営人材”は、事業承継の局面だけでなく、現CEOの参謀としてCxO※としてジョインされたり、大企業の子会社の社長を任されたりと、様々な局面で迎えられています。それはスタートアップからエンタープライズ企業まで、企業規模、業界も問わず、今後さらにニーズが高まるでしょう。

  個人のキャリアに目を移すと、実は数多くの優秀な方々が経営人材を目指しておられます。弊社に転職相談に来られる方々で最も多い相談内容は “ どんな時代になっても活躍できる経営力を身につけ、主導権のあるキャリアを作りたい “ というものです。経営人材を日本社会は強く求めている、そしてそれを目指す人材も多い。ただその方法が一般化されていないという問題がある。この課題を解決するために、我々が仲介役となり、日本から経営人材を輩出するエコシステムになろうとヤマトヒューマンキャピタルを創業しました。

■“経営人材”になるためのステップ

――社会に必要とされている“経営人材”となるには、どのような要件が必要で、それはどのような経験から身につくものなのでしょうか。

  結局、資格や知識は時代の流れによって価値が変わってしまうので、経営の苦しい現場をどのくらい見ているか、要は商売の現場を知っているかだと思います。いろんな難しい言い方ができるかもしれませんが、最低限必要な財務やマーケティングなどのスキルを身につけつつ、あとは経営の実践を積み続けることが「どんな時代でも生き抜ける人材」ということになるんだろうと思います。その実践を最も早く濃密に積むことができるのが、PEファンドやM&A、事業再生といった、経営参謀的職種だと思います。もちろん起業や事業会社の経営幹部ポジションには実践という意味では劣りますが、短期間に多様な事業を高速で改善し「事業の勝ち方を学ぶ」という観点では、これらの業界は極めて実践的学びの多い場だといえるでしょう。

  M&AやPEといった業務は、格闘技で例えるなら“総合格闘技”です。M&A実務はもちろん、事業、財務、税務、法務、など多様なプロフェッショナルスキルが求められます。現場ではそれら全てに精通することは難しい為、適切なパートナーを見定め、マネジメントする能力も重要です。また、どんな会社を繋ぎ合わせれば、ビジネスシナジーが大きいか、逆に文化的衝突が起きる可能性はないかなど経営戦略、組織戦略面での学びも多いでしょう。短期間のうちに数多くの財務・ビジネスDDを行うことで企業の勝ちパターンあるいは衰退パターンを学ぶことができる環境は、将来経営者あるいは経営幹部を目指す方にとって非常に魅力的なポジションではないでしょうか。

  過去、私たちが転職支援をさせて頂いてM&A、PE、事業再生業務を経験された後に、事業会社の経営層に就かれるケースも多く、数年で別人のように成長する方もおられます。年収も一気に上がる方も少なくありません。私の最高記録では転職後3年で年収が10倍以上になった方もおられ、何度もご馳走頂きました(笑)

■日本プロ経営者協会(JPCA)の設立

――経営人材を目指す方も、経営人材を求める会社もあるのに、それがうまくマッチしないのは、なんだかとてももったいないですね。

  おっしゃる通り、社会に経営人材が不足する一方で、経営人材を目指す方も、既にその力があるが適切なポジションに就いていない方も多い。このアンマッチ状態を改善するには、転職支援、人材紹介事業だけでは時間がかかり過ぎるため、知人のPEファンドのパートナーと共に、一般社団法人 日本プロ経営者協会(JPCA)という団体を設立し、2019年7月に代表理事に就任させて頂きました。 その発足式を2019年10月5日に開催致します。当日は現役プロ経営者による基調講演及びパネルディスカッションを予定しており、近々詳細を発表できると思います。このインタビューをお受けするタイミングでは発足式のコンテンツが正式オープンとなっておりませんので、ご関心のある方は是非私のTwitterをフォローしてください。
随時、最新情報を配信致します。

https://twitter.com/dai_horie

※ご要望・ご相談があればお気軽にDMを頂ければ幸いです。

  日本プロ経営者協会(JPCA)では、プロ経営者として活躍する方々が集まるコミュニティ運営、プロ経営者を求めるファンドや事業会社とのマッチングの場の提供、プロ経営者という働き方の認知度向上及び、経営人材の育成を行って参ります。まだ立ち上がったばかりの団体ですが、これらの取り組みが日本のリーダーとなる経営人材の輩出に繋がり、日本国の発展に寄与できればとても嬉しいです。

  弊社、ヤマトヒューマンキャピタルとしましては、引き続きM&A、FAS、PE/事業投資領域の転職支援業務に注力して参りますので、業界へのキャリアにご関心のある方や採用にお困りの企業様がおられればお気軽にご連絡下さい。同領域出身者が中心となりキャリア支援を行わせて頂きます。転職ありきのご相談ではなく、中長期で自身にどのような可能性があるのかお知りになられたい。あるいは、目指したい姿は見えているが、どのようにしてそこへたどり着けばよいのかが明確でないという方は、お気軽に弊社キャリアコンサルタントまでご相談ください。

  レコフデータ様の記事を見たとおっしゃって頂ければ、ご希望者様には直接私がキャリア相談をお受けさせて頂くことも可能です。
https://yamatohc.co.jp/

ヤマトヒューマンキャピタル株式会社


※CxOとは、CEO、 CFO、 CIO、 COO、 CPO 、CTOなど、専門とする領域の知見を生かして経営に参画し、会社業績に貢献するトップマネジメント。


■堀江大介(horie daisuke)
ヤマトヒューマンキャピタル株式会社 代表取締役
一般社団法人 日本プロ経営者協会(JPCA)代表理事


大学卒業後に野村證券へ入社。経営者に対するリテール営業、事業承継、M&A支援業務などに関わる。その後、金融業界及びコンサルティング業界専門のサーチファームを経て、2017年ヤマトヒューマンキャピタル株式会社創業。経営人材輩出のエコシステム構築を目指し、2019年7月に日本プロ経営者協会(JPCA)をPEファンドパートナーと設立、代表理事就任。M&A/PE/事業再生/CxOといったプロフェッショナル職種の転職支援実績150名超。

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