[編集部から]

2022年2月号 328号

(2022/01/13)

次号予告と編集後記(2022年2月号)

次号予告

2022年3月号
特集:日本企業の“グレート・リセット”とM&A
2022年2月9日マールオンライン上の先行リリース 
2022年2月15日発売予定 
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

■2020年7月の記録的豪雨で被災した第三セクターのくま川鉄道が、約1年5カ月ぶりに一部区間の運行を再開しました。地元高校生の通学に欠かせなかった列車が、一部とはいえ再開されたことに、沿線の住民の多くの方々が拍手で迎え手を振り祝福していました。この様子を映したニュース等を見ながら、10代の頃利用させてもらった一人として胸が熱くなりました。今後の最大の課題は、一級河川の球磨川と川辺川が合流する地点をまたぐ橋梁再建とのことで、国・県・地元自治体の支援によりその道筋も見えてきたと聞きました。少なくはない負担と時間を要することは素人から見ても想像がつきます。全線開通がいつの日か実現することを、これからも学生時代の仲間達と見守っていきたいと思います。また、次の帰省が楽しみになりました。(祥)

■最近サンマを食べていません。小売物価統計調査によると2015年から2021年10月までのサンマ100gの最安値は2015年5月の72円、最高値は2021年9月の179円。この値上がりは不漁が原因といわれ、我が家の食卓からも遠ざかったままです。
サンマは稚魚放流なしでも天然物が十分に獲れたので養殖物はほぼないと言える状況。したがって、保全管理に必要な産卵時期や場所など研究が進まず、その生態は未だ不明なことが多いのです。サンマの寿命が約2年と判明したのも近年になってからだとか。乱獲防止として日本や中国など8カ国間でのサンマ漁獲量の制限なども行われていますが、詳細が詰め切れず先行きが不安です。
2021年に一挙に意識が高まったSDGsには、「海の豊かさを守る」との目標が含まれています。SDGsでは水産資源の保全だけでなく、小規模漁業者らへの漁獲枠の配分や開発途上国などで水産資源からの収益を増大させること、つまり獲り続けながら減らさないことが求められています。一見相容れなさそうな関係ですが、できないとの発想を転換することがはじめの一歩。かつてビールの酒税率アップによる値上げでビール離れと売上減が懸念された時、メーカーが生み出したのは、原料に麦や麦芽を使わないから酒税法上ビールにはならないけれども、味も見た目もビールという革新的なアルコール飲料、「第三のビール」でした。その後の快進撃はご存知のとおりです。制限があるほど革新は生まれるのかもしれません。世界中でサンマ好きが増えて保護機運が高まり、多くの海域でサンマ豊漁のニュースが聞かれることを願っています。(本)

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