[CLOSE-UPトップの決断]

2007年4月号 150号

(2007/03/15)

ランキングブランドを生かした独自のビジネスモデルを構築する

オリコン小池恒社長兼オリコン・グループCEO
  • A,B,EXコース

韓国企業をM&A

――オリコンというと、昔から音楽ランキングで有名ですが、小池社長がお父様(小池聰行氏)から事業を引き継いだ後、2000年には株式を上場、さらに05年には持株会社制を導入し、グループを再編して、Web事業に力点を移して来ているように見えますね。

「私がオリコンの副社長をやるようになったころには、事業の多角化に失敗してオリコンの経営は火の車だったのです。このままでは、倒産、自己破産の恐れがありましたので、私はオリコンのデジタルデータベースを買い取って、99年10月におりこんダイレクトデジタルという会社をつくりました。この会社を上場してオリコンの赤字を解消するというのが狙いです。そして、設立1年目の2000年11月に現在のヘラクレス市場に上場を果たしたのです。父はその2ヵ月後に亡くなりました。その後、さまざまな負の遺産を整理し、最終的には、上場企業を広く親しまれたオリコンに社名変更し、そ
の下に雑誌・書籍の編集発行のオリコン・エンタテインメントをはじめ、Webサイトの制作・運営のオリコンDD、携帯電話向けサイトの制作・運営のオリコン・モバイル、データベース事業のオリコン・マーケティング・プロモーションなどとして整理統合し、グループ化していったのです。そして現在は、Web・携帯電話・雑誌の3つのメディアが互いに相乗効果を上げながら、ランキングを切り口とした付加価値の高い情報韓国企業をM&Aを提供するメディア事業、独自のランキングに基づいた情報提供サービス、音楽情報データベース供給を行うデータベース事業、そして、コレクションアイテムを中心とした通信販売業を行うフランクリン・ミント事業の大きく分けて三つの分野でグループ展開しています」

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