[業界動向「M&Aでみる日本の産業新地図」]

2007年5月号 151号

(2007/04/15)

第34回 リース業界 「事業環境の構造的な変化の下、本格的再編始まる」

レコフ 柴田 武之
  • A,B,EXコース

デフレ経済の下で継続されてきた歴史的な低金利政策はリース会社の資金コスト低減に貢献し、各社の業績を後押ししてきた。しかし、今後は金利正常化プロセスの下、資金コストは上昇に転じ、リース会社の足許の収益環境は厳しさを増してくる。加えて、リース会計制度の見直しにより、現行のファイナンスリースで認められている賃貸借処理が2 0 0 9 年3月期より売買処理(資産計上化)するよう義務付けられる。“ 金利上昇”と“リース会計制度変更”はリース会社の経営の根幹を揺るがすイシューである。

こうした危機感を背景に昨年は相次いで今までに例を見ない大型M&Aが発表された。
今後も各社は積極的にM&Aを展開していくと予想される。

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