[マールインタビュー]

2008年10月号 168号

(2008/09/15)

NO.105 異業種からトップに就任し、21世紀卸への変革の舵を取る

菱食 中野 勘治 社長
  • A,B,EXコース

 

アンシャンレジームからの脱却

――社長として今、何をやろうと。
「新菱食をつくろうといっています。私は元々はニチレイ出身で、この三月に社長に就任しました。菱食は廣田正という偉大なリーダーがずっと引っ張ってきた会社です。日本の古い流通体系に果敢に挑戦し、日本一の卸売業にした。最新のコンピューターシステムと物流システムを持ち込み、卸売業のビジネスモデルを一変してしまった。ところが、二一世紀になり主力の加工食品の販売量はピークをうち、日本の人口も減少に向かう。パラダイムシフトがおきたのに気づくのが遅れたのです。それで二〇〇六年に手痛いシッペ返しを受け、二〇期連続増収増益という輝かしい記録が絶たれました。優等生が突然、悪い点をとった。本来なら〇五年までの間に、私はこれを二〇世紀のノリシロといっているのですが、二一世紀に相応しい新しいビジネスモデルの構築に取り組むべきでした。時代を読む知見力が鈍っていたのです」

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