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[寄稿・寄稿フォーラム]

2009年5月号 175号

(2009/04/15)

さ迷う会計学

立教大学 教授 ビジネスデザイン研究科委員長 松井泰則
一 そもそも会計学とは
会計史学者のウルフは、会計と商業(経済)の関係について次のように述べている。
「……文明は商業の親であり、会計は商業の子供である。したがって、会計は文明の孫に相当することになる。これは、会計の歴史の研究が極めて興味深く、かつ貴重となる理由である。……まことに会計は時代の鏡であって、このなかに、われわれは国民の商業史および社会状態に多くの反映を見る。」ウルフによるこの記述は抽象的描写ではあるが、会計の本質を見抜いた表現でまことに含蓄がある。
また、会計史学者のA・C・リトルトンは、会計学固有の「核」となる概念とは、はたして何なのかに対して『会計理論の構造』という彼の書物の中で次のように問いかける。

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