スイスの製薬大手ロシュ、子会社の米ジェネンテックを完全子会社化
スイスの製薬大手ロシュは、子会社でバイオ大手の米ジェネンテックを55.8%から完全子会社化する。金額は468億ﾄﾞﾙ。ロシュは2008年夏、ジェネンテックに対し完全子会社化を表明したが、企業価値を過小評価しているとしてジェネンテックは提案を拒否。買い取り価格を1株89ドルから95ドルまで引き上げ今回合意した。ロシュはがんなどに高い効果があるとされる抗体医薬などバイオ医薬品領域を強化する。新薬候補物質の知的財産権や開発技術をロシュが59.9%出資する中外製薬を含めたグループ間で共有化し、競争力を高める。生産体制の効率化などで年約800億円規模のコスト削減効果を見込む。
