[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2009年6月号 176号

(2009/05/15)

カーライルと組んでMBO東証一部上場を果たしたキトー社長・鬼頭芳雄の決断

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二〇〇七年八月、産業機械大手のキトーが東京証券取引所第一部への上場を果たした。同社は一九三二年創業、重量物の搬送、固定に使われるホイスト・クレーンの開発から製造、販売、アフターサービスまでを手がける専門メーカー。八〇年一〇月には店頭市場(現ジャスダック市場)に株式を公開したが、バブル期に九〇%以上を国内マーケットに依存するという経営体質と積極的な設備投資負担が裏目に出て有利子負債が一〇〇億円に膨らみ、加えてバブル崩壊後の長引く景気低迷の影響を受けて海外市場での事業拡大を中心とした成長シナリオを描こうにも投資資金が不足するという状況に陥っていた。こうした状況を打開するために、株式市場から一時退場し、事業改革を進めて成長軌道に移行させるという経営判断のもと、〇三年カーライル・グループの支援を受けてMBOを決断したのである。
 

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