[業界動向「M&Aでみる日本の産業新地図」]

2011年9月号 203号

(2011/08/15)

第79回 製紙業界 市場規模縮小のなかで成長戦略を模索

編集部
  • A,B,EXコース

新興国市場戦略に拍車をかける大手、今後の業界再編で注目される北越紀州製紙、三菱製紙の動向について有力アナリストに聞いた。

1 合従連衡の歴史


製紙業界は東日本大震災によって東北地方の工場が被災するなど大きなダメージを被った。石巻工場(宮城県石巻市)、岩沼工場(宮城県岩沼市)や勿来工場(福島県いわき市)が被災し、2011年3月期連結決算で627億円の特損を計上して、上場以来最大となる241億円の赤字(10年3月期は300億円の黒字)になった日本製紙グループ本社をはじめ、大王製紙、三菱製紙の3社が軒並み最終赤字に陥った。ちなみに製紙大手5社の11年3月期連結決算は以下の通り。(売上高、営業利益、最終損益の順。単位:億円。カッコ内は前期比増減率。▲はマイナスまたは赤字、―は比較できず)

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