[編集部から]

2013年8月号 226号

(2013/07/15)

次号予告と編集後記(2013年8月号)

次号予告

2013年9月号
特集:新興国M&Aにおける企業価値評価の実際 2013年8月15日発売予定


※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記


■今月号の「視点」では、M&Aにおける「文化デューディリジェンス(DD)」が紹介されています。「文化」とは、もちろん「企業文化」のこと。定義はさまざまですが、社員の一人一人が共有している企業としての価値観、行動規範、ものの考え方(決め方)などを指すというのが最大公約数のようです。社風などとも言いますが、これらは空気のようなもの。文化DDとは、その捉えどころがないものをできるだけ「可視化」してPMIに活かす方法論と考えればよいようです。リーダーシップで染め上げる、そんなPMIを連想する米国で、こうした方法論が実践されつつあるというのは新鮮でしたが、多民族国家で州の独自性が強い、多様性の国ならではとも感じました。島国の日本は、グローバル化の中で多様性をいかに受け入れるかが課題です。可視化のメリットは大きいかもしれません。(朱鷺)

■「流鉄流山線」は全長5.7km、走行時間11分の電車です。単線で、自動改札もなく、定期も駅員が手書きで発行する紙製。イベント以外、乗客は我々地域住民というローカル線です。この流鉄ならではの光景が「駆け込み待ち」です。電車が駆け込み客を待つのです。だから駆け込み乗車禁止アナウンスは聞いた記憶がありません。JR線が1、2分遅れた時も、乗り換え客のために発車時刻を遅らせる。それでも文句は出ない。誰もが待ってもらった経験があるからです。それも乗客が少ないからこそ、なのでしょうか。
近年、流鉄もイベントや映画ロケ地として集客活動を始めています。実は流鉄車両は全て西武鉄道で使用されていた車両です。西武の不採算路線存続運動の報道に、流鉄のことを思わずにはいられません。猫の「たま駅長」で復活した和歌山電鐵の例もあります。乗客として、「負けない経営」を望みます。(本)

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