[視点]

2016年8月号 262号

(2016/07/15)

日本企業の海外展開は利益率格差が背景に

 川北 英隆(京都大学名誉教授 同経営管理研究部客員教授)
  • A,B,EXコース

  日本企業の海外展開の記事が目立つ。また筆者がアレンジしている京都大学の講義で企業経営者に話をしてもらっても、海外事業展開の話題にどうしてもなる。
  実際のところ、日本の製造業(東証第一部上場企業)の海外売上高(現地生産と輸出の合計)についてセグメント情報を用いて集計してみた。そうすると、2014年度決算では50.3%と、国内を上回ってきた。
  これを京都企業(同じく、東証第一部上場の製造業)だけに限定すると、2004年度の時点ですでに50%を上回っており、2014年度には64.8%に達している。2/3が海外というわけだ。
  この企業の海外展開について少し考えてみたい。

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