[編集部から]

2017年6月号 272号

(2017/05/18)

次号予告と編集後記(2017年6月号)

次号予告

2017年7月号
特集:「大型ファンド設立相次ぐPEファンドの投資戦略」       
2017年6月15日発売予定

※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記


■2017年の海外M&A(IN-OUT)は1-3月期5.7%減と出足低調でしたが、4月に入って復調し、1-4月期では2.0%の増加に転じました。金額も倍増しています。このまま推移すれば、件数で4年連続の最多更新、金額で3年連続の10兆円超えが実現しそうです。 ところで、ある大手コンサルティング会社は、10年前に比べ、人員数が約10倍に増えたそうです。2016年のIN-OUT件数(636件)は、日本企業による海外強化の動きが本格化した2006年(421件)と比較すると1.5倍の増加にすぎませんが、この10年間でM&Aに関するアドバイザリーやコンサルティング会社などが提供するサービスが戦略立案、エグゼキューション、バリュエーション、DD、PMIなどそれぞれの分野で深化し、サービスによっては専門分野ごとに細分化され、それらに応じて人員が増強されてきたからだと言えそうです。そして今も新たなサービスを提供しようとする会社が続々と現れています。日本も欧米並みにM&Aサポートの道具立てが整ってきたのではないでしょうか。あとはM&Aを実践する当事者がどう使いこなしていくかです。M&A専門誌マールはそういう中にあって常に存在感を放ち続けて行きたいと考えています。(優)

■毎日、M&Aデータを見ていると、特定の言葉が集中して出てくる時期があります。2015年は「IoT(Internet of Things)」、去年あたりから今年にかけては「フィンテック(FinTech)」です。実際にM&Aデータベースで「フィンテック(FinTech)」のキーワードで検索してみると15年18件、16年56件、17年4月末時点ですでに21件あり、注目の高さがうかがえます。データ一覧を眺めれば、ソフト・情報関連の企業だけでなく、商社や銀行などもフィンテック(FinTech)に投資していることがわかります。
なお、今回の6月号では寄稿「日本におけるFinTechの進展と将来課題」を掲載しています。こちらもあわせて参考にしていただければと思います。(礼)

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