電力・ガス業界のM&Aは、1-6月期46件と前年同期の37件から24.3%増加した。このままの勢いで推移すれば、今年は2018年の77件を大きく上回り、最多を更新する見通し。足元では「脱炭素」に向けた総合商社の動きが目立ってきた。再生エネルギーの安定供給を通して脱炭素社会の実現に貢献するべく、エネルギー企業と共同で海外の太陽光発電事業を買収(
IN-OUT)する一方、海外に保有する石炭火力発電所事業を売却する(
OUT-IN)など、買い・売りで本格化してきている。近年急速に脱炭素を求める動きが強まっており、総合商社の動きが業界再編の引き金になる可能性もある。
2021年1-6月の動き
1-6月期46件のマーケット別内訳は