M&A専門誌マール 2022年11月号 337号(2022/10/17発売)
特集: 産業再生機構、金融庁を経て取り組む地銀改革
地域銀行の世界で、同一県内他行との経営統合(再編)や、単独での銀行持株会社の設立が相次いでいる。低金利下で旧来型の預貸金ビジネスの持続可能性が危うくなっていることを受けた動きであり、各社が様々な手段でビジネスモデルの軌道修正を進めている。
南都銀行では強い危機感を背景に、産業再生機構や金融庁で実務経験を積んだ石田諭氏(当時44歳)を副頭取として招き、経営改革を行っている。純血意識が根強い伝統的日本企業では「異例中の異例」の人事であることから、3年前には金融界で大きな話題を呼んだ。
ただし、現在行われている改革の本質的なポイントは、コストカットや店舗削減ではなく、「考える社員を増やす」という、一見、非常に地道な取り組みである。前例踏襲を重んじる伝統的日本企業においては、トップダウンで大胆な施策を打つよりも、社員一人ひとりに問いを投げかけ、それぞれに「考える癖」をつけてもらうという働きかけが近道で有効だということが分かった、と石田氏は話している。
就任3年あまりでの経営改革の総括、残りの任期で取り組むことを石田副頭取に聞いた。
今月のコンテンツ
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2022年9月のM&A件数は397件
~ニコン、独金属3DプリンターのSLM買収
[マーケットを読む ~今月のM&A状況~]2022年11月号 337号
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「外国企業への売却(OUT-IN)による海外事業からの撤退動向」 アジアが半減。国別は中国が首位(1-9月期)
[データを読む]2022年11月号 337号
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大企業のM&Aと中小企業のM&A―もしくは国際会計基準と中小会計要領―
[視点]2022年11月号 337号
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事業DDでは見えない深層的な優位性を評価する技術・知財DD
【第2回】技術デューデリジェンスの具体的な進め方
[寄稿]2022年11月号 337号
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欧州最大の投資銀行の一角として、難度の高いM&A助言業務を提供
――真に顧客のためになる提案は「ラスト1メートル」の努力から
[マールインタビュー]2022年11月号 337号
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カーライルがデジタル療法のリーディングカンパニー「CureApp」と戦略提携した理由
――日本でのレイターステージのスタートアップ投資を本格化
[マールレポート ~企業ケーススタディ~]2022年11月号 337号
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製糖業史上最大のM&Aを実施したDM三井製糖HDの狙い
――「食」の変化に対応し、積極果断に事業の構成を見直す
[マールレポート ~企業ケーススタディ~]2022年11月号 337号
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第5回 出資やJVによる異業種連携など、企業間エコシステム形成による社会課題への取り組み
[企業変革手段としてのM&Aの新潮流 Season2]2022年11月号 337号
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東南アジア投資における紛争解決手段としてのシンガポール国際仲裁センター
[M&A戦略と法務]2022年11月号 337号
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第182回 シェアリングエコノミー等新分野の経済活動と課税問題
[M&A戦略と会計・税務・財務]2022年11月号 337号
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第211回 台頭する中国自動車業界~EV生産の成長を軸に活発化する中国自動車メーカーの海外M&A
――2030年までに3000万台規模までの成長が視野に
[業界動向「M&Aでみる日本の産業新地図」]2022年11月号 337号
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【ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター】優れた素材・化学企業の育成を通して新事業創出のプラットフォーム提供を目指す
[M&Aの現場から]2022年11月号 337号
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しずおかFGが発足、M&A・事業承継業務をグループ連携で強化~直近10年で実績は約2倍に、県外・首都圏顧客とも更なる接点強化へ
[M&Aの現場から]2022年11月号 337号
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2022年9月の全国・地域別M&A状況
[地方のM&A~中小企業の事業承継・事業再生と地域金融機関の対応~]2022年11月号 337号
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次号予告と編集後記(2022年11月号)
[編集部から]2022年11月号 337号
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