[M&Aトピックス]

(2023/01/05)

丸の内キャピタルの新社長に藤田正敦氏が就任~エクイティ投資を通じて日本の産業活性化に注力

 三菱商事が100%出資する投資ファンド運用会社、丸の内キャピタルの新社長に2022年12月1日、藤田正敦氏が就任した。藤田氏の前職は、三菱商事株式会社複合都市開発グループアセットファイナンス本部企業投資部長。

 丸の内キャピタルによれば、トップ交代の理由は、「安定した事業基盤を有する国内企業等への投資を行う新ファンドの立上げ、及び運営中のファンド投資先の企業価値向上等を進めていく上で、三菱商事グループの信用力・事業リソース等を最適に活用できるようコーポレートスポンサーファンドらしくファンドの経営体制を強化・継承する事が目的」(広報担当者)という。

 藤田新社長の就任から約1カ月が経過した。「昨今、多くの日本企業は都市部や各地域でも後継者不足から事業承継の課題を抱えている。また、今まで以上に国外の出来事が国内の企業に大きな影響を与えるようになってきており、岐路に立たされている。エクイティ投資を通じて、このような課題を抱える日本の企業に対して、具体的な解決策を提供するとともに、長期的な競争力を保てる基盤を再構築しながら、日本の産業を活性化させることに努めたい」(藤田氏)と抱負を述べる。


■略歴
藤田 正敦(ふじた・まさのぶ)氏

慶應義塾大学総合政策学部卒業後、1996年に三菱商事に入社。ノースウェスタン大学のケロッグスクールでMBA取得。三菱商事入社後は、財務部で資金調達関連業務を経験し、2005年より三菱商事内のM&Aアドバイザリー/バイアウト投資業務に従事。その後、三菱商事の在米金融子会社のVP及びCFOを務めた。ニューヨーク在勤中に在米事業再生ファンドであるKPS Capital Partnersに出向し、2008年のリーマン・ショックの最中には、KPSで自動車部品、高級食器メーカー含む数々の買収及び事業再生投資案件に関わった。2010年から三菱商事の金融企画ユニットで米国、韓国、香港のアセットマネジメント会社の買収、子会社設立に携わり、2014年よりダイヤモンド・リアルティ・マネジメントの取締役事業企画本部長として数々のインバウンド、アウトバウンドのファンドを組成した。2018年から米ロサンゼルスにて米国私募REIT運営会社の社長を務め、2021年三菱商事の企業投資部長として勤務後に現職に就いた。

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