[M&Aの現場から]

2022年6月号 332号

(2022/05/13)

【Beyond Next Ventures】研究開発型スタートアップへの出資・ハンズオン支援を主力に、研究領域で国内最大規模のアクセラレーションプログラムを運営

伊藤 毅(代表取締役 CEO)
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伊藤氏

伊藤 毅氏(写真提供:Beyond Next Ventures。以下同)

 Beyond Next Venturesは、伊藤毅氏によって2014年8月に設立されたベンチャーキャピタルだ。

「新卒で入社したジャフコで、2008年から大学発ベンチャーに投資をする産学連携投資グループのリーダーにアサインされたときに、初めて大学発ベンチャーの環境や業界を知りました。その時に感じたのは、日本の大学には非常に素晴らしいシーズがあり、研究者もいる。しかし、ビジネス化においては資金が足りない、経営者がほとんどいない、あるいは大学自体がスタートアップ立ち上げのノウハウを持っていないなど、さまざまな課題を抱えていて、せっかくいいシーズを持ちながら日の目を見ないという現実でした。これは非常にもったいない、何とかしたいと思いました。産学連携投資グループでは、世界初の装着型サイボーグ『HAL』を開発した筑波大学発のサイバーダインや、人工構造タンパク質の新素材を開発・生産する慶應義塾大学発のSpiberなどにリードインベスターとして関わる機会を得て、自分自身がそういうシード期のスタートアップの支援に向いているのではないかと考え始めました。そして、2014年3月にサイバーダインがマザーズに上場したことを契機に、11年間勤めたジャフコを退職し、独立系VC『Beyond Next Ventures』を立ち上げました」と、Beyond Next Venturesの伊藤毅CEOは語る。

 伊藤氏は東京工業大学大学院 理工学研究科化学工学専攻を修了して、2003年にジャフコに新卒入社。2008年に産学連携投資グループの責任者として、シードステージの大学発スタートアップの事業化支援・投資活動をリード。多数の経験と実績を積み、2014年8月にBeyond Next Venturesを創業した。現在、出資先企業の複数の社外取締役および名古屋大学客員准教授・広島大学客員教授を兼務。これまで内閣府・各省庁のスタートアップ関連委員メンバーや審査員等を歴任している。

 立ち上げ初期は伊藤氏1人で、

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