[M&Aトピックス]

(2022/09/07)

KPMGが2022年上半期のアセアンM&Aのトレンドを公表~金額は前年同期比63%の大幅減も、コロナ前水準は上回る~

 KPMGではディールアドバイザリーの現地メンバーが、アセアンM&A市場で生じている事象や各業界の動向、さらには各国主要案件情報などをとりまとめた「ASEAN M&Aのトレンド」を定期的に公表している。この度、2022年上半期(1~6月期)についてのレポートが公表された。

 同レポートによると、2022年上半期のアセアンにおけるM&Aは、前年に大型案件が含まれていた影響もあり、金額ベースで480億ドルと前年同期比63%の大幅減となった。しかし、件数ベースでは2件増加の230件となっている。金額・件数ともコロナ前の2018年の水準を上回っており、域内におけるM&Aへの意欲は決して低くない。

 国別では、全230件のうち、シンガポールが96件と全体の42%を占める。2位はインドネシアの41件(18%)で、2021年の2位であったマレーシアを上回った。金額ベースでは、1位のインドネシアの194億ドル、2位のシンガポール171億ドルとの合計で76%を占める。

 セクター別では、テクノロジー・メディア・通信(TMT)セクターが76件、不動産・インフラ・物流・ホスピタリティセクターが43件と、両セクターだけで全体の半数以上を占める。金額ベースでは、TMTの172億ドルが全体の36%を占める。

 同レポートでは、このほかに、大型案件やアセアン企業による国外M&A案件、アセアン各国のKPMGディールアドバイザリーリーダーによる各国M&Aマーケットの現状・予測についてのコメント、さらにはスタートアップ企業についても取りまとめられている。

■KPMG ASEAN M&Aのトレンド

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