2024年9月30日、米国の投資ファンド、ベインキャピタルは携帯電話販売代理店の最大手であるティーガイアを買収し、
株式非公開化を実施すると発表した。大まかなスキームは、ベインキャピタルが一般株主(約30%保有)を対象とした
TOBを実施、その後ティーガイアが自社株買いを行い、筆頭株主の住友商事(出資比率41.8%)や大株主の光通信(グループ4社で同28.9%)も応じるとのことである。住友商事からは約13.6%を取得、光通信からは全株を取得の予定である。TOB期間は10月1日~11月20日まで。ベインキャピタルによる買収総額は約1400億円となる見込みだ。
このTOB価格2670円は時価(9月27日時点の3635円)を下回る一般株主を対象としたTOBでは異例の「ディスカウントTOB」であり、ティーガイアはこの点についてTOB価格については一般株主の判断に委ねるとしている。現時点でティーガイア株式は2670円近辺の取引となっているが、TOB公表時点にディスカウントTOBとなったのは、当時のティーガイアの時価が同社の実力を上回っているとの判断があったからとされている。
ベインキャピタルは米マサチューセッツ州ボストンに本拠を構える、独立系の
プライベートエクイティ(PE)ファンドである。2006年に日本拠点を開設して以来、