永谷園HDの起源は、江戸時代の山城国湯屋谷村(現:京都府綴喜郡宇治田原町)で茶業の他、湿田改良などの事業を行った篤農家・永谷宗七郎(のち永谷宗円)にさかのぼる。その後、10代目にあたる永谷嘉男が1952年に「お茶づけ海苔」を考案、製造販売を開始し、1953年に「株式会社永谷園本舗」を設立した。業界で初めてフリーズドライ方式の即席味噌汁(あさげ、ゆうげ)を開発したほか、ふりかけ類、スープ類に事業を拡大。さらに、2013年にはシュークリーム専門店「ビアードパパ」を展開する「麦の穂ホールディングス」(現・DAY TO LIFE)を買収するなどして業容拡大を図っていった。1976年12月には東京証券取引所市場第2部に上場、1983年10月に東京証券取引所市場第1部に上場、2022年4月に東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第1部からプライム市場に移行した。