PR業界市場の現状と展望 東証グロース市場に3月に上場したマテリアルグループ(マテリアル)は、企業のマーケティングコミュニケーションの支援を行うPR会社で、M&Aを積極的に活用し業容拡大をしている。
PEファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP)が約45%を出資する上場企業でもあり、PEファンドの知見を活用しながら事業展開していることも特徴だ。
マテリアルの事業セグメントは、PRコンサルティング事業、デジタルマーケティング事業、PRプラットフォーム事業の3つに分かれる。事業はいずれも順調に伸びており、2024年8月期の業績予想は売上高57.7億円(前年同期比24%増)、当期純利益は7.5億円(同71%増)を見込む。
マテリアルでM&Aを含む事業開発等に従事しているのが取締役CFOの吉田和樹氏だ(写真)。吉田CFOは、あずさ監査法人にて上場企業を中心とした監査業務や、財務DD業務に従事。2016年にボストン・コンサルティング・グループに入社し、新規事業立案や全社改革支援等の業務の他、PEファンドをクライアントとしたビジネスDD等を経験したのち、2019年にマテリアルに入社したM&Aのプロ人材だ。
昨今、企業の広報・PR支援などを行うPR会社の存在感が強まっており、上場PR会社も珍しくなくなってきた。