1986年のベトナム共産党第6回党大会で「社会主義指向型市場経済」というドイモイ(刷新政策)が採択され、ベトナムは経済改革路線を歩み始めた。この24年間、経済改革の試行錯誤を繰り返しながら、ベトナムの社会経済は著しい変貌と発展を遂げたが、その大きな要因として、ベトナムに対する外国直接投資(Foreign Direct Investment: FDI)の流入があげられる。本稿では、ベトナムの投資環境と対内外国直接投資(以下、FDI)の動向について紹介したい。