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(2016/09/07)

ブラックスワンが乱れ飛ぶ時代

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 ブラックスワンは一羽でも世界の市場は混乱する。2008年のリーマンショックは世界の金融危機を引き起こした。それから8年経つが未だに欧州の金融危機が収まっているわけではない。当時、EUは銀行の会計基準を変更し債権の時価評価基準を取得原価方式でも構わないようにした。つまり問題を先送りしたわけだが欧州各国の銀行の不良債権総額はそれからさらに増大しているようだ。

 リーマンショックのときには中国が財政支出を拡大し、そのことによって世界経済の落ち込みを緩和した。しかし中国の財政支出によって投資されたのは主に不動産投資と設備投資で、これが中国の全国各地の鬼城(ゴーストタウン)となり、また過剰設備となってしまった。結果として中国の貿易総額は減少し資源輸出国と新興国の経済混乱を招いている。中国の輸入は…


 

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