[業界動向「M&Aでみる日本の産業新地図」]

2016年6月号 260号

(2016/05/19)

第136回 石油元売り業界 相次ぐ大型経営統合の背景と、今後問われる経営者の資質

 編集部
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「2強」体制へ

  2015年7月、石油元売り業界2位の出光興産(以下出光)と4位の昭和シェル石油(以下昭和シェル)が経営統合で基本合意したことを発表、それを追うように同年12月、業界1位のJXホールディングス(HD)と3位の東燃ゼネラル石油(以下東燃)が経営統合に向けた基本合意書を交わしたと発表した。出光興産と昭和シェルは、16年10月~17年4月に合併し、新会社を発足。JXHDと東燃は17年4月をメドに経営統合する見通しで、JXHDと東燃は、単純合算すると売上高で約14兆円、石油製品の販売で市場シェア5割以上という巨大企業となる。石油元売り業界における大型経営統合は、新日本石油と新日鉱ホールディングスが経営統合してJXHDが発足した2010年以来のことだ。ちなみに、JXHDは日本石油が源流で、三菱石油や九州石油、日本鉱業と共同石油の合併会社であるジャパンエナジーなどを相次いで統合して現在に至っている。

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