[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2016年11月号 265号

(2016/10/18)

ローソングループの中で、存在価値を高めるローソンHMVエンタテイメント――坂本健社長が語る成長戦略

  • A,B,EXコース

ユナイテッド・シネマ買収で事業領域を拡大

坂本 健(ローソンHMVエンタテイメント 代表取締役社長)  ローソングループのエンターテインメント事業を担っているのが、ローソンHMVエンタテイメント(以下LHE)である。

  LHEは、ローソンのチケット販売子会社だったローソンエンターメディア(以下LEM)と、ローソンが10年12月に買収した音楽・映像ソフト販売大手のHMVジャパンが合併して11年9月に誕生した。HMVジャパンは、90年に英HMVの日本法人として日本市場に進出、米タワーレコードとともに、洋楽ブームを背景に業容を拡大させた。しかし、CD市場の縮小を受けて業績が悪化、07年には大和系ファンドが100%子会社化し、10年8月には東京・渋谷の旗艦店も閉めるなど経営改革を進めてきていた。ローソンによる買収当時は、ショッピングモールを軸に34店を展開し、10年4月期の業績は売上高309億円、営業利益マイナス7.6億円という状況だった。業績不振とはいえ、HMVオンラインは音楽ソフト販売ではアマゾンジャパンに次ぐ規模。一方のLEMもチケット販売では国内トップクラスであり、両社の合併によって、コンサート等のチケットとCD・DVD・グッズ等の商材を同時に取り扱う、独自のエンターテインメント事業を展開することが更なる成長に繋がると考えた。

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