[地方のM&A~中小企業の事業承継・事業再生と地域金融機関の対応~]

2017年4月号 270号

(2017/03/15)

2017年2月の全国・地域別M&A状況

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1. 2017年2月は「関東・甲信越」、「北陸・中部」で前年同月比増加

  47都道府県に本社を置く日本企業が2017年2月に実施(発表)したM&A件数(地方別M&A件数)を全国6ブロック別にまとめ、それぞれ買い手(当事者1)、売り手(当事者2)別に集計し、前年同月と比較してみると、「関東・甲信越」で買い手が132件から154件、売り手が94件から113件に増加、「北陸・中部」で買い手が8件から19件に、売り手が9件から12件に増加と、買い手・売り手ともに増加した。また、「中国・四国」で買い手が2件で同件数、売り手が4件から8件に増加、「北海道・東北」で6件から0件に減少、売り手が5件から6件に増加した。そのほか、「近畿」では、買い手が23件から10件、売り手が19件から17件に減少、「九州・沖縄」では、買い手が8件から6件、売り手が12件から5件に減少と、買い手・売り手ともに減少した。

  1-2月の累計を前年と比較してみると、「関東・甲信越」、「北陸・中部」の2ブロックで買い手・売り手ともに増加した。「関東・甲信越」では、買い手が246件、4.7%増、売り手が177件、2.9%増、「北陸・中部」では、買い手が24件、60%増、売り手が20件、25%増だった。また、「九州・沖縄」で買い手が17件、6.3%増、売り手が18件、10%減、「近畿」で買い手が38件、17.4%減、売り手が39件、5.4%増、「中国・四国」で買い手が8件、11.1%減、売り手が14件、7.7%増となった。そのほか、「北海道・東北」で買い手が2件、83.3%減、売り手が12件、14.3%減と、買い手・売り手ともに減少した。

  1-2月の地方別M&A件数全体では、買い手が335件、売り手が280件でそれぞれ前年同期比0.6%増、2.9%増となった。1月の前年同期比6.5%減、7.8%減と比較すると、2月は買い手・売り手ともに活発化しているのがわかる。

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