[編集部から]

2020年9月号 311号

(2020/08/17)

次号予告と編集後記(2020年9月号)

次号予告

2020年10月号
特集:コロナ禍で大変動 ―ホテル、医療業界の生き残り戦略を語る
2020年9月15日発売予定 
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

■テレワークが普通になったおかげで、仕事以外にもいろいろ生活の変化があります。近所のウォーキング(散歩?)が日課になり、商店街をはじめ街のあちこちに詳しくなったり、某製薬会社の研究所建設工事や橋の架け替え工事の現場に日参して、その進捗にワクワクしたり…。自分でも可笑しいのは、アルコールが減った分、甘いものが増え、なかでも、つぶあんの和菓子に目覚めたらしいことです。そのせいかどうか、血糖値が少々アップ。喜ばしいのは塩野七生さんの大著「ローマ人の物語」が大分読み進んできたこと(文庫本で全43巻あります)。著者の目線は「古代ローマ人はなぜ一大文明圏を築きあげ、それを長期にわたって維持することができたのか。…よく言われるように、軍事力によってのみであったのか」というところにあり、そこには特有の「同化」政策があったと強調します。その具体的統治の姿は本を読んでいただくとして、現代で言えば、M&A巧者のグローバル企業のPMIやグループ経営になぞらえることができて、大変興味深いです。時間をくれたテレワークに感謝です。(朱鷺)

■日産自動車グループを離れ、米投資ファンドKKRの傘下となった自動車部品大手のカルソニックカンセイ。同社は昨年5月に同傘下の伊マニエッティ・マレリと統合し、社名が「マレリ」と変更されました。
カルソニックカンセイは、1994年に発足した市販車ベースのレースである「SuperGT」に、当初からスポンサーとして参戦しています。同社の支援を受けるチーム「TEAM IMPUL」は、コーポレートカラーであるライトブルーのマシン「カルソニック IMPUL GT-R」を駆り、毎年上位に食い込む強豪です。鮮やかな「カルソニックブルー」のマシンの走りに魅了され、長年のファンも多いチームです。
昨年の統合と社名変更を受け、ファンの方々はSNSで「SuperGTでもカルソニックの名は消えてしまうのか」「カルソニックブルーのマシンはもう見納めなのか(マレリのコーポレートカラーは紺色のため)」などと、不安に思う気持ちを数多く投稿していました。「カルソニック」の名は、モータースポーツファンを引き寄せるブランドになっているのです。
しかし、2020年3月にマレリ公式HPで、今年のSuperGTに、これまでと同じカルソニックの名を冠した伝統のブルーのマシンで参戦すると発表しました。社名は変わっても、カルソニックブランドを守ったマレリの発表に、ファンは喜んでいるでしょう。今シーズンは、私もカルソニックブルーのマシンを応援したいと思います。(苺)

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