次号予告
2024年11月号
特集:第一生命HD、ベネワン対抗TOB成功の要因
2024年10月9日 | | マールオンライン上のリリース |
2024年10月15日 | | 発売 |
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。
編集後記
■金融庁は8月30日、1年間の金融監督の指針となる「
金融行政方針」を発表しました。内容は盛りだくさんですが、M&Aに関連するテーマとして注目されるのは、策定後3度目になる
スチュワードシップ・コードの見直しです。今回示された方針には、企業と投資家のさらなる対話促進に向けて、協働エンゲージメントの促進や実質株主の透明性確保に向けたコードの見直しが実施されるとの記述があります。現在、企業が自社の株主構成を把握するためには、実質株主の判明調査を業者に依頼したり、各機関投資家に直接問い合わせる必要があり、諸外国では不必要な手間とコストがかかっているとの指摘があります(
公開買付制度・大量保有報告制度等ワーキング・グループ」(第4回) 議事録)。今回のコード改訂は、こうした負担を軽減するための暫定的な措置と位置づけられ、最終的には法改正も含めた対応についても検討が進められていくようです。(武)
■スキマバイトアプリを運営するタイミーが7月26日に東証グロース市場に上場しました。初値は1850円で公開価格の1450円を28%上回り、初値ベースの時価総額は約1760億円で大規模な新規上場となりました。9月6日時点では2000円前後で推移しています。
スキマバイトアプリは、事業者が働いてほしい時間や必要なスキルなどの情報を登録し、その求人と、働き手をマッチングするサービスです。働き手は履歴書・面接なしで短時間から仕事ができ、勤務後すぐに報酬を受け取れます。このようなスポットワークのサービスは、飲食、配達・運転、イベント・キャンペーン、軽作業、販売などが主流ですが、パーソルホールディングスやLINEヤフーなども提供しており、今年3月にはメルカリも参入しました。子育て中の人、定年を迎えたシニア世代が空いた時間に気軽に働くなど、今後もスポットワーカーは増えていきそうです。限られた業種であれ、人手不足解消の一助となるに違いありません。今後も社会課題解決を目指すスタートアップの出現・成長が楽しみです。(花)