中小企業庁は8月24日、「令和4年度中小企業再生支援・事業承継総合支援（後継者ネットワーク構築事業）」の実施機関の募集を開始し、併せて募集要領を公表した。
中小企業の経営者の高齢化が進む中、中小企業庁では、これまでに商工会、商工会議所、金融機関等の身近な支援機関から構成される「事業承継ネットワーク」構築の事業を実施し、経営者に対し事業承継の気づきを促してきた。今回の事業では後継者にも働きかけることで、事業承継の機運をさらに高めることを狙う。
具体的な取り組みとしては「大規模ピッチイベントの開催」と「コミュニティの構築」が挙げられており、実施期間は2023年3月31日までとなっている。
大規模ピッチイベントは、中小企業の後継者が新規事業開発のアイデアのプレゼンテーションを行うイベントであり、地方予選大会およびファイナリスト15名によるファイナル大会の開催が予定されている。実施機関には①審査員の選定・招聘、②参加者の募集、③記念品（盾）の作成、④結果の取りまとめの役割が求められる。
コミュニティ構築については、後継者同士が集まり、互いの課題を解決すべく、議論し切磋琢磨できるコミュニティとして、SNSやHP等のコミュニティが想定されている。また、後継者だけで自走でき、業種別や地域別等のいくつかのコミュニティが存在できるようにする。募集に当たり、実施機関にはコミュニティ構築の仕方・運営の在り方、支援機関等とのネットワーク構築の仕方について、実現可能性かつ機能する提案が求められている。
応募手続きについては、募集期間は８月24日（水）～9月14日（水）12時必着であり、8月30日（火）13時30分～14時30分には応募に関する説明会の開催が予定されている。
■ 中小企業庁 令和4年度中小企業再生支援・事業承継総合支援事業(後継者ネットワーク構築事業)に係る企画競争の募集を開始
