[M&Aトピックス]

(2023/03/27)

KPMGが2022年下半期のアセアンM&Aのトレンドを公表~2022年もM&A件数は堅調も、M&A取引規模は小型化~

 KPMGではディールアドバイザリーの現地メンバーが、アセアンM&A市場で生じている事象や各業界の動向、さらには各国主要案件情報などをとりまとめた「ASEAN M&Aのトレンド」を定期的に公表している。この度、2022年下半期(7-12月期)についてのレポートが公表された。

 同レポートによると、2022年下半期のアセアンにおけるM&Aは、243件と上半期の230件を13件上回る結果となった。また、2021年はM&Aの件数・金額ともに非常に好調な年であったが、2022年もM&A件数は473件であり、2021年(487件)と遜色ない水準となった。一方で、金額ベースでは2022年下半期の実績は352億ドルと、前年同期比で38%の減少、また、上半期比で27%の減少となった。

 国別では、全243件のうち、シンガポールが88件と全体の36%を占める。2位はインドネシアの46件(同19%)で、続いてマレーシアの34件(同14%)となっている。金額ベースでは、1位がシンガポールの111億ドル、次いでインドネシア73億ドル、マレーシア55億ドルと続く。

 セクター別では、テレコム・メディア・テクノロジー(TMT)セクターが63件、不動産・インフラ・建設(REIC)セクターが42件と、両セクターだけで全体の43%を占める。金額ベースでは、鉱工業・製造業セクターが95億ドルで1位であり、大型案件が発生している。

 同レポートでは、このほかに、大型M&A案件やアセアン企業による国外M&A案件、アセアン各国のKPMGディールアドバイザリーリーダーによる各国M&Aマーケットの現状・予測についてのコメント等が取りまとめられている。


■KPMG ASEAN M&Aのトレンド

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