[Webマール]

(2022/10/20)

M&Aを成功に導くための会社とステークホルダーとのコミュニケーションの本質

~「平時」と「有事」に備えた対応策

野尻 明裕(ボックスグローバル・ジャパン 社長)
  • A,B,EXコース
M&Aを成功に導くためには、株主・投資家、金融機関、所管官庁、社員、一般世論などのステークホルダーの理解が欠かせない。そのために重要となるのが、「コミュニケーション」である。ここでは、まず企業のコミュニケーションとは具体的にはどういうことか、その本質を説明し、昨今のM&Aや企業経営、さらにはそれらを取り巻くステークホルダーの状況について概括する。次に、M&Aにおけるコミュニケーションが通常のコミュニケーションとどう違うのか、M&Aを成功させるためのコミュニケーションとは何かについて解説したい。
コミュニケーションは「受け手の捉え方」が全て

 M&A件数が増えている。米国ではイーロン・マスク氏がTwitter社に対して買収提案し、それが係争に発展するなどいわゆる「有事型」のTOBも昨今、増加している。

 会社はどのようにしてステークホルダーとコミュニケーションをとるべきか、どのようなコミュニケーションが有効か――。当社は「フィナンシャル・コミュニケーションズ」「資本市場でのコミュニケーション」という言葉を用いているが、M&Aという切り口で考え方をまとめてみたい。
 …

■筆者略歴
野尻 明裕(ボックスグローバル・ジャパン 代表取締役社長)
1991年大蔵省(現財務省)に入省し、主計局、国際金融局、理財局、金融庁監督局等を経て2003年退官。同年ニッシンに入社し、専務取締役企画管理本部長等を歴任。2009年フライシュマンヒラード・ジャパンに入社。2010年その傘下にボックスグローバル・ジャパンを設立。代表取締役社長に就任し、現在に至る。東京大学法学部卒、米国ハーバード・ロースクール修了。米国ニューヨーク州弁護士資格取得。

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