[Webマール]

(2025/01/22)

大型企業再生ファンド、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズの投資戦略

関端 進(ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ 取締役 投資部門共同部門長 兼 IR部門長)
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関端氏
ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)は、2010年に設立された企業再生に強みを持つファンドである。株主構成は日本政策投資銀行(DBJ)、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行が14.9%ずつ、残りの40.4%をパートナー3名が出資する合同会社ジェイ・アイ・エスが保有しており、株主行と緊密な連携を図りながら、独立性を保ったユニークな投資を行っている。JISで投資部門の共同部門長兼IR部門長を務める関端進氏に投資戦略の詳細を聞いた。
国内系の大型企業再生ファンド

―― JISはDBJと3メガバンクから出資を受けていますが、どのような経緯で設立されたのですか。

 「当社が設立された2010年は、リーマン・ショックの影響を受けて経営に苦しむ日本企業が増えてきた時期です。当時、株主の金融機関では苦境に陥った企業をどう支援するかの検討がなされたのですが、デットの供給者としてできることにも限界があり、それに加えてエクイティサイドからのサポートによる両面支援の必要性が議論されていました。そこで、銀行の系列の垣根を超え、かつ民間ファンドとして柔軟な企業支援を提供することを目的としてJISが設立されました。



■関端 進(せきはた・すすむ)
2019年JIS入社。JIS投資部門共同責任者。IR部門長を兼任。JIS入社以前は、三菱商事入社後、レッド・ダイヤモンド・キャピタル、ベスター・キャピタル・パートナーズを経て、ポラリス・キャピタル・グループのパートナーを務める。日米における数多くのプライベート・エクイティ投資に従事。一橋大学経済学部卒、スタンフォード大学経営大学院MBA取得。

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