[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2021年11月号 325号

(2021/10/11)

丸の内キャピタルと組んで再成長を目指す高品質スーパー「三浦屋」の今後

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(左から)福﨑昇平・丸の内キャピタル マネージングディレクター、水口嘉徳・三浦屋 代表取締役社長

(左から)福﨑昇平・丸の内キャピタル マネージングディレクター、水口嘉徳・三浦屋 代表取締役社長

「いなげや」から丸の内キャピタルが買収

 2021年8月、食品スーパーマーケットのいなげやは、連結子会社である三浦屋の製造事業を吸収分割によって連結子会社サンフードジャパンに承継させた上で、三浦屋の全株式について、丸の内キャピタルが管理・運営する丸の内キャピタル第2号投資事業有限責任組合に売却した。

 三浦屋は2012年10月いなげやによって買収された高品質系スーパーマーケット。1924年創業の老舗スーパーで、中央線・西武新宿線沿線を中心に7店舗を展開するほか、外販事業として学校給食や病院食向けの食材卸を展開してきた。2020年度の売上高は約90億円。

 丸の内キャピタルは、三菱商事85.1%、三菱UFJ 銀行14.9%の出資によって2008年に設立されたプライベート・エクイティの運営会社。2008年に組成された丸の内キャピタル第1号投資事業有限責任組合(1号ファンド)ではタカラトミー(投資時期09年6月、15%出資、15年5月譲渡)、ジョイフル本田(09年10月、31.4%、16年3月譲渡)、山本製作所(11年2月、出資比率非公開、15年2月譲渡)、成城石井(11年5月、100%、14年10月譲渡)などに投資され、2016年3月に組成した2号ファンドではクイーンズ伊勢丹を運営しているエムアイフードスタイルなどへの投資実績がある。

 三浦屋の水口(みずぐち)嘉徳社長と丸の内キャピタルの福﨑昇平マネージングディレクターに三浦屋買収の経緯と今後の成長戦略を聞いた。

<インタビュー>
三菱グループの支援を得て新しい“高品質スーパー”を目指す

 水口 嘉徳(三浦屋 代表取締役社長)
 福﨑 昇平(丸の内キャピタル マネージングディレクター)

成城石井、クイーンズ伊勢丹への投資実績を買われ

-- 丸の内キャピタルがいなげやの連結子会社、三浦屋への投資を決めた経緯についてお聞かせください。

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