[M&Aスクランブル]

(2018/07/25)

業績急回復のシャープ、M&Aで更なる成長を目指す

マール企業価値研究グループ
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  シャープの業績回復が目覚ましい。4月下旬に発表された18年3月期決算では売上高から当期利益まで大きく好転した。売上高、営業利益、経常利益はそれぞれ前年比18.4%増、同44.3%増、同3.6倍といった具合だ。16年8月にシャープは日本の大手電機企業として初めて外資企業(台湾の大手EMS<Electronics Manufacturing Service>企業、鴻海精密工業)の傘下に入ったが、わずか1年半といった短期間でV字回復を成し遂げた。同社の株式も17年12月には東証1部市場へ市場変更され、同社は復活を遂げつつあるといってもよさそうだ。経常利益以下については16年度の一時的費用の消失で大きく押し上げられた面が大きいが営業利益については販管費の削減が効いた。

  4つの主要事業(スマートホーム、スマートビジネスソリューション、IoTエレクトロデバイス、アドバンスディスプレイシステム)別にみると、もともと得意分野としていたアドバンスディスプレイ事業(液晶やテレビ販売など)の好業績が全体を牽引する格好となった。同事業の売上高は全体の45%を占めるが前期比29%増で、営業利益に至っては同10.4倍にも拡大している。まさにシャープの面目躍如といった感がある。

  このような業績急回復劇の要因は…


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